第4章 結婚を仲介する人々[3]

@筆者:五味洋治プロフィール [ 2011年 7月 16日 ]

3日以内の決断を

中年女性は住宅街に向かった。記者がついていくと、10平方メートル程度の小さな小屋に案内された。壁には手でかかれた日本地図が貼られていた。
中年女性は「4万元が必要だ。出国は保証する」と話した。
さらに「今何歳なの。希望は?」と聞いてきた。
「今27歳、経済条件のいい人を探している」。
中年女性は「あなた独身でしょ?」といいつつ、パソコンの中から手際よく日本人男性の写真を選び出した。
「手持ちの資料の男性は、45歳が1番若いね。部屋をもっているし、年収は500万円だ」と説明した。
記者が「年を取りすぎだし、老けて見えるわ」と注文をつけると、「年を取っているのはしかたない。たった今経済条件がいい人、て言ったじゃないの」と言い返してきた。紹介料は1元も安くしないと念を押してきた。
記者が具体的に日本人男性との出会いの方法を聞くと、「まず相手の写真を見て、気に入れば、向こうが中国に来る。会う1週間前までに金を払ってほしい。その後、うまく進まなければ3日以内に言えば金は返す。まあまあうまくいくようなら、あとは自然に発展させなさい」「あなたは若い。何を心配しているんだ」とけしかけてくる。
さらに「結婚、訪日までの手続きは少なくとも半年はかかる。これを4万元以下ではとってもできない」
この記者が、別のいくつかの業者の事務所に行き、国際結婚の紹介を受けたいと申し出ると、最低で2・5万元、最高では5万元を要求された。
4万元は日本円に単純換算すれば60万円。中国の物価は日本の10分の1、さらに田舎の東北地方なので、それも計算に入れれば1000万円程度の金額と言ってもいいだろう。
記事によれば、中国女性の人気がある「黄金年齢」は「25ー45歳」。これ以下でも以上でも結婚は難しい。
なるほど、こうやって、女性が集められるわけだ。

↑目次へもどる

同じ誘い文句

この記事には、さらに興味深い経験談が紹介されている。同じ女性記者が、ある紹介所に行くと「今、日本から男性が数人来ている。結婚する気はないか」と突然求められた。
実は、この業者が持っている中国人の女性のデータは、この時1人分しかいなかった。日本人男性の中国への飛行機代、各種滞在費用は、すべて中国側業者の負担となる仕組みだ。
なんとしても結婚させたいらしかった。「今すぐ両親に聞いて、結婚に同意してくれ」と求められる。いやはや性急だ。愛を育んで・・なんてことはハナから考えていない。
またこの記者は、どの紹介所に行っても経営者が「自分の親戚が日本に嫁いでいる。心配することはない」と同じ誘い文句を使い、こちらを安心させようとしたとも書いている。
ただ、日本の良心的な仲介業者は、こういった中国側の仲介者を使っていないか、最低限の付き合いしかしていない。中国内に独自のスタッフを雇って、自分たちで探している。
国際結婚の業者の中には、中国に事務所を持っているとか、現地にスタッフを置いていると宣伝しているところがある。
業界関係者によれば、関西、関東地方の数社が中国に現地事務所を持っているが、他は、無許可の中国側仲介会社とタイアップしているという。

↑目次へもどる

出会い系に潜む中国業者

最近ネット上で婚活できる場所が続々と生まれている。
たとえばある大手ポータルサイト。ここの結婚相手紹介のページには、日本人はもちろん、日本人との交際を探す外国人女性が登録されている。
2011年1月、アジア系女性のカテゴリーを探すと499人ヒットした。プロフィールを見ていくと台湾、香港が多い。不思議なことに、中国東北部に住んでいると書いている人は少ない。ここに住む女性が最も日本に来たいと考えているはずなのだ。その秘密は、後に明らかにする。
一様に比較的こなれた日本語でかかれている。もちろん、本人が書いているケースもあるだろうが、「中国の仲介業者がデータを作って掲載しているケースもある」とは、日本のあるサポート業者だ。
中には、日本人と偽ってプロフィールを掲載しているケースもあるという。写りの良い写真に惹かれて連絡すると、「実は自分は中国人で、今は中国にいる。一度来てくれ」となる訳だ。
私が偶然知り合った関西に住み70歳になる男性は、30歳年下の女性と中国で会おうと思っている。彼女が彼と結婚する意思をみせているためだ。
本人は真剣だ。「いい人ならその場で決めたい」と話した。
失礼だが、その年で付き合いたい、結婚を考えてもいいという女性が出てきたら、だれでも冷静さを失う。ただし、非常に不自然なことも事実。彼女の後ろに誰かいるのは間違いない。どういう結果になるだろうか。

↑目次へもどる

初めての国際結婚で相談!
これだけは気をつけよう!悪徳業者の見抜き方
国際結婚を失敗しないために国際結婚を失敗しないために
特定非営利活動法人(NPO法人) 国際結婚協会
お気に入りに登録
国際結婚協会では
CO2削減に貢献しています
チーム・マイナス6%
岡村国際法務事務所

↑ページトップへ