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- 「金が先週末から5日続伸して4600円に迫る・ガソリンと灯油が全限一代高更新」【ドットコモディティ】
リリース発行者: ドットコモディティ株式会社 [2012年02月23日 18:00]
情報提供元: news2u.net
「金が先週末から5日続伸して4600円に迫る・ガソリンと灯油が全限一代高更新」【ドットコモディティ】
(2/21) 更新
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【原油】
23日の原油相場は、軒並み高で引けた。大引けの前営業日比(帳入値比較)は240〜620円高。先限の帳入値段は前日比240円高の5万8820円。
22日のNY原油は、同値圏まちまち。中心限月の4月限は0.03ドル高の106.28ドル。連休明け21日は大きく上昇する場面となったものの、22日は上げ過ぎに対する警戒感が働いて上昇に一服が入った。
原油マーケットは、21日までの上昇でNY原油が9カ月ぶりの高値に上昇。ただし22日は上昇に一服が入った。イランが原油輸出を一部停止したと発表したほか、欧州がギリシャ救済合意に近づいていることから燃料需要が増加するとの見方が強まっていることが背景。昨年12月以降で最長の上げとなっている。イラン石油省が運営するシャナ通信がスポークスマンの発言として報じたところによると、イランは英仏企業に替えて「新たな顧客」に原油を供給すると報じた。
米石油協会(API)が発表した先週の原油在庫は355万バレル増加した。事前予想では、米エネルギー省が発表する先週の原油在庫は135万バレル増が予想。予想通りだと約5カ月ぶりの高水準。設備稼働率は低下と予想。核開発計画をめぐるイラン情勢緊迫化で原油相場はこれまで上昇している。
一方、アジア市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格は23日午前、続伸した。取引中心の4月渡しは中心値が119.95ドルとなり、前日に比べ0.65ドル高い。リビア内戦時につけた昨年の高値である120ドルに迫る動きである。ロンドン先物市場の北海ブレント原油が23日の時間外取引で1バレル122ドル台後半と、約9カ月ぶりの高値圏で推移した流れを引き継いだ。
ちなみに、核開発を続けるイランへの米国の制裁措置をめぐり、日米両政府は23日、日本がイラン産原油の輸入量の削減ペースを引き上げることを条件に、邦銀を米国防授権法の制裁対象から除外する方向で最終調整に入った。月内に合意する見通し。米国防授権法は、イラン中央銀行と取引のある金融機関に対し、米銀との取引を禁じることを定めている。ただ、同法には「原油輸入を大幅に削減した国の金融機関には適用しない」という例外規定もある。 日本のイランからの原油輸入量は全体の1割弱を占め、第4位の主要な原油輸入先だ。イランが伝統的な親日国であることも加え、日本政府内には削減ペースの引き上げに慎重な意見もあったが、制裁が邦銀に適用された場合の産業界への影響を考慮した。
本日午後5時からの夜間取引は、強含みな展開を予想。NY原油相場の中心限月は午後15:30現在105.92ドル。予想レンジ(先限)は、5万8600〜5万9100円。
【金】
3日の東京金の日中取引は、軒並みに一段と上昇して引けた。大引けの前営業日比は56〜60円高。先限は59円高の4586円で引けた。NY高と円安から買いが主導した。
22日のNY金は続伸。中心限月の4月限は前日比12.8ドル高の1771.3ドル。一時1781.9ドルまで上昇。次の心理的な節目である1800ドルを意識する値位置まで上昇する動きである。
東京金は続伸。先週末から5日続伸となり今日は総じて60円内外高で推移。先週後半の安値からは240円高に及んでいる。金のほかに、プラチナや原油、ガソリンなど工業品系はほぼ全面高の展開である。金市場は、昨年11月初旬以来3カ月ぶりの4500円台乗せ。ギリシャ問題の進展から商品全般にリスク資金が入ってきており、また、先週末の中国の追加緩和を受けて余剰資金が流入する傾向である。
為替相場は、前日22日のNY外為市場で円売りが進み、一時1ドル=80.40円をつけた。昨年7月11日以来約7カ月ぶりの安値。米景気回復への期待や日銀の金融緩和を受けた円売り・ドル買いが主導する状況である。本日23日の東京市場でも円安の流れを引き継ぎ、80円飛び台前半で取引されている。対ユーロでは1ユーロ=106円台前半で推移。ただし、今日のゴム相場は円安に対する反応は軽微で、また貴金属高に対しても反応は薄かった。
ギリシャのデフォルト(債務不履行)が回避されたことが好感されて原油、金市場ともに強気ムードが先行した。原油は国際原子力機関(IEA)がイランの軍事施設の視察を同国に申し入れたが、これが拒否されるなど緊張感の高まりとともに一時は106.72ドルまで上伸して昨年5月5日以来の高値をつけたことで、これも金上昇につながった。
本日、5時から取引が再開される夜間取引では、強含みで推移する見通し。午後3時30分現在のロコ・ロンドン現物は1773.21ドル。
東京金先限ベースの予想レンジは4570〜4610円中心。
【コーヒー】
23日のコーヒー相場(アラビカコーヒー)は、総じてまちまち。大引けの前営業日比は、400円安〜130円高。先限は220円安の2万4940円で取引を終えた。
22日のNYコーヒー市場は大きく値を崩して急落して引けた。中心限月の3月限は3.90セント安の200.75セント。かろうじて200セント台を維持した。
【大豆】
23日の東京一般大豆は総じて堅調。大引けの前営業日比は、30円安〜510円高。先限は310円高の4万2580円で取引を終えた。東京コーン相場は総じてまちまち。大引けの前営業日比は130円安〜210円高。先限は40円高の2万4200円で取引を終えた。
シカゴ大豆、コーン市場はテクニカル要因が優先していずれも前日のレンジ内で一進一退が続き、一時は前日の安値に迫る場面もあったが、これが支えられると終盤にかけて押し目買いが続いて堅調な動き。23−24日に開かれるアウトルック・フォーラムを見守る機運が強いため、新穀限月は模様眺め機運に小幅高、あるいは一部限月がマイナス圏に沈む場面もあったが、引き続き需要増加期待の高まりとともに期近が主導する展開。特にコーン市場は中国の金融緩和を受けて同国内価格が強含みに推移しており、一部地域によっては史上最高値に迫っている模様。大豆市場は引き続き中国の買い付けを巡るうわさが流れており、この日も米農務省が中国向けに米大豆17万5000トンの成約を発表したことが支援材料となった。
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経済産業省・農林水産省許可商品取引会社
配信日時:2012年02月23日 18:00
リリース発行者: ドットコモディティ株式会社